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うつ病・うつ状態

20人に1人が「うつ病」に罹患しています。
「うつ病」は脳内の伝達の不具合などにより機能異常来して生じているといわれています。
気分が落ち込み、不安、焦りなどを生じることが多く、人によっては”消えてなくなりたい”、時には”死んでしまいたい”という気持ちになってしまう方までいらっしゃいます。

精神的な症状から睡眠障害、食欲不振、頭痛、吐き気など様々な身体症状も現れます。
当院においては精神療法及び抗うつ薬や時に漢方などで治療を行い、早期の治療を目指します。

うつ病に至っておらず、うつ状態と判断される方には精神療法と漢方や睡眠薬のみ、もしくは無投薬という選択肢も出てきます。

うつ病とされる場合、患者様の病状にもよりますが、主に使用される薬は以下のとおりです。

目次

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

 

セルトラリン:抑うつ、不安に対して効力を発揮しやすい薬です。通常は25㎎から開始して、50~100mgで維持します。

エスシタロプラム:抑うつ、不安に対して効力を発揮しやすく、食欲を増進させる効果もあります。通常は10㎎から開始して、10~20mgで維持します。

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

デュロキセチン:抑うつ、意欲減退に対して効力を発揮しやすいです。眠気が少ないこと、また、痛みの身体症状に対して効果が出ることなども特徴的です。通常は20mgから開始し、60mgまでの範囲で維持となります。

ベンラファキシン:抑うつ、意欲減退に対して効力を発揮しやすいです。少量では抑うつ、不安に対して効果を発揮しやすく、しっかりとした量の処方では意欲減退に対して効力を発揮しやすいという独特な効果があります。通常は37.5mgから開始し、75mg~225mgで維持となります。

NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)

ミルタザピン:抑うつ、不安、意欲減退に対して効力を発揮しやすいです。催眠効果もあり、不眠で悩まられている方に適しております。また、食欲を増進する効果も認めます。通常は15mgから開始し、15~45mgで維持となります。

その他の抗うつ薬

ボルチオキセチン:抑うつ、不安、意欲減退に対して効力を発揮しやすいです。現在本邦で使用できる抗うつ薬の中で最も新しい薬です。副作用の発現率が最も低いとされています。

トリプタノール:三環系抗うつ薬といわれる、歴史の長い薬です。当院では副作用と効果のバランスからあまり処方は致しませんが、頭痛に対して効果を発揮することが知られ、時に使用することがございます。

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