目次
社交不安障害の概要
たくさんの人の前で話をしたり、注目を浴びる状況に遭遇したときに、
・強い不安
・強い緊張
・震え
・動悸
・発汗
・赤面
・注目をあびることに対する激しい回避行動
などがみられます。
好発年齢は10代であり、比較的若い方に多い疾患です。
治療法
治療は、
1. 認知療法、行動療法、認知行動療法といった心理療法
2.薬物療法
の二種類となります。
もちろん心理的アプローチをしつつ治療に臨みますが、薬物治療がかなり有効な疾患であることが知られています。
特に、薬物療法では以下の選択肢があります。
①抗うつ薬(とくにSSRIと呼ばれる、旧来の薬と比べ安全性の高い薬です。)
②β遮断薬(一般的には高血圧に使用する薬です。)
③抗不安薬(たまに使う分には安全性の高い薬。ただし頻繁に使うと依存してしまうリスクがあります。)
④漢方薬
の4種類が挙げられます。
日常的に困っている方であれば①か②を毎日内服して頂き、ここぞ、という時だけで使用したい方には②か③でお勧めしています。漢方薬は妊娠やそのほかの理由のために西洋薬が使用できない方のための選択肢となることが多いです。
なかなかこの疾患のためにクリニックに受診するというのがハードルが高いようで、大抵これを原因で受診される方は長年困りに困って受診される方がとても多いです。
かなりお薬の使用で改善する可能性が高い病気なのではやめに受診することをお勧めします。